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「週刊読書人」で対談した二人が「おとこラジオ」で激突(後編)

カテゴリ: おとこラジオ

 先週に引き続き、2013年11月15日放送のFM NACK5(79.5MHz)『おとこラジオ』に飛び地研究家で元さいたま市議の吉田一郎さんとノンフィクション作家の高野秀行さんがゲスト出演しました。


外国で体験した強烈な宴会

  吉田さん
 高校1年生の夏休み、当時カンボジアはポルポト政権が滅んで内戦になっていた。興味があって訪れたカンボジアとの国境にあるタイのアランヤプラテート。バンコクからアランヤプラテートの駅まで列車で行って国境まで歩いた。国境でタイの国境警備兵に「それ以上行ってはダメだよ、帰りなさい」と止められた。するとなぜか警備兵がぞろぞろとついてくる。はじめは、きちんと帰るか監視をしているとか思っていたが、途中の屋台で呼び止められて引き込まれた。警備兵達は料理やビールを注文し宴会を始め、吉田さんも酒を呑まされ、結局支払いまで持つ羽目に。当時15歳の吉田少年は酔っぱらって、どうやってバンコクに帰ったかも憶えてないという。


  高野さん
 3年くらい前に行ったブータンの奥地、ブロクパという遊牧民の村。雰囲気の暗い村で、何を聞いてもよく知らないと答えてくれない。
 この村には客が訪れると夜、女性が続々と焼酎の入った瓶やポットを手に集まってきて、客が酔い潰れるまでもてなす習慣があるという。高野さん達はあまりの量の多さに驚き「寒くてこんなに呑めない」というと酒を鍋に空けて熱燗にしてくれた。そして「ドゥン ドゥン」(おかわり)と酒を勧められ呑んでいるうちに、暗い雰囲気だった村人もだんだん陽気になって歌い出し、乱痴気騒ぎになった。酔い潰されて何があるわけではないが、最後は客がお礼にお金を払わなければいけないという恐ろしい宴会である。


吉田さんから高野さんに行ってもらいたい国
 内戦や生命の危険のあるところは控えて、次はちょっと安全に過ごせる場所を見てきて頂きたいと思った。その国は〝ナウル〟南太平洋の島国人口が何千人かの小さな国だが、この国はつい最近まで世界一のお金持ちの国だった。南太平洋のど真ん中にあって周りに島がない。だから渡り鳥が太平洋を横断するときにこの島でウンコをして次に飛んで行く。それが何万年も積み重なってリン鉱石になっている。肥料になるリンを採掘して何十年間も世界で一番豊かな国だった。ところが掘り尽くしてしまって、国ごと行方不明になっちゃった。
 リンを掘り尽くした後、収入のために国が難民の受け入れをして国連から金をもらおうと計画したが暴動が起きて、島の国際通信の基地が破壊されたために国ごと他所の国と連絡がとれなくなった。そんな中、病気治療でアメリカに行っていた大統領もそのまま死んでしまって誰がトップかもわからない。その後オーストラリアの船が行ってどうにか新しい大統領に会ったという話もある。
 是非高野さんに〝ナウル〟が今どうなっているのか確認してきて頂きたい。



吉田一郎 氏 プロフィール

1963年(昭和38年)11月3日生まれ。50歳
若竹幼稚園、東大成小、植竹中、上尾高校卒。
法政大学社会学部応用経済学科卒。
早稲田大学大学院修士(国際関係学専攻)。
『HongKong Post』記者、月刊『香港通信』編集長、日刊『香港ビジネスポスト』編集長を経て、2007年からさいたま市議(3期)
2013年さいたま市長選挙に出馬。53,513票を獲得。更に北区では 20,370票とトップの得票数であったが、善戦虚しく落選。現在の肩書きは無職 フリージャーナリスト。一市民の立場から清水市政を徹底追求!

主な著書
『消滅した国々』 社会評論社 2012
『国マニア』(ちくま文庫) 筑摩書房 2010
『国境線の謎がわかる本』(監修) 大和書房2008
『世界飛び地大全』 社会評論社 2006
『国マニア』 交通新聞社 2005
『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-』(監修)イーストプレス 2004
『中国アナーキー』 アスペクト 1998
『香港的秘密』 アスキー 1997
『香港街伝』 徳間書店 1997

更に詳しくは
本家HPまたは
吉田一郎さんを勝手に応援するサイト をご覧ください
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編集 / 2013.11.21 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑

「週刊読書人」で対談した二人が「おとこラジオ」で激突(前編)

カテゴリ: おとこラジオ

2013年11月8日放送のFM NACK5(79.5MHz)『おとこラジオ』に飛び地研究家で元さいたま市議の吉田一郎さんとノンフィクション作家の高野秀行さんがゲスト出演しました。

 番組のツイッターから


高野さんが講談社ノンフィクション賞を受賞した『謎の独立国家ソマリランド』を執筆するきっかけとなったのが吉田さんの『国マニア』

高野さんが実際にソマリランドへ行って、文献や現地の人に話を聞く中で『国マニア』のソマリランドについての記述に間違いと呼べるものがほとんどなかったこと。文献だけで調べて正確な記事が書けるって凄い話ですよね。(吉田さんは実際にはソマリランドに行ったことはない)玉石混淆の情報の中から正しいものを拾ってくる眼力は凄いなと思うと吉田さんを絶賛。


続いて番組のコーナーから
外国で出会った強烈なキャラクターの人物 BEST3(吉田氏編)



 第3位:10数年前にフィリピンに10日ほど行ったときに、半分くらいずっとつきまとっていた人がいて、おそらく〝ポン引き〟だと思う。マニラの街を歩いていたら、〝ベルジン ベルジン〟ってつぶやきながら追いかけてくる。どうやらバージンの意味らしい。相手にしないでホテルに逃げ帰ったら、朝から待っていて、またずっと追いかけてくる。そのうちに、マニラや郊外の観光地をその人に案内してもらうことに。(お礼に)昼飯くらいご馳走していたら、途中から逆におごられるようになった。これは絶対に罠があると思ったが、結局最後まで何もなくおごるよりもおごられる方が多かった。フィリピンのポン引きには気のいい奴がいると思い、フィリピンを見直した。

 第2位:香港の新聞社にいたときに非常にお世話になった、リー先生という人。今で言うニートで仕事もしないでブラブラしている。この人は日本オタクで度々会社に乗り込んできては、秋葉原がアキバハラでないのは何故ですか? というような質問をずっとしてくる。また、その人は何度か日本に来ていて、知床に行ったというので理由を尋ねると〝知床旅情〟を歌い出すという有様。
 中国語などに詳しい逆の立場の吉田さんとしてはこういう風になっちゃよくないなと、反面教師としていろいろ勉強させてもらった人物。

 栄えある第1位:カンボジア国籍の男性で元は日本人。カンボジアで商売するためにカンボジア人になった。日本でバブルが崩壊した頃、「次はカンボジアだ!」とドンと凄い計画をその人はやろうとしていた。例えば、首都のプノンペンに流れるメコン川の中州に大都市を築く。その為に日本から銀行関係者を呼び寄せたりした。次に考えたのが、アンコールワットを買収し電気自動車を走らせ、テーマパークにする計画。どう考えてもはったりとしか思えないが、シアヌーク国王に取り入っていて、吉田さんも誘われてシアヌークの王女様と宮殿近くのホテルで食事をしたこともあるという。
 その後、カンボジアに見切りを付けたその人は、中国に渡り「今度はゴルフ場だ」と言っていたようだが、結局最後は行方不明になった。
 国籍を取ってまで、現地で仕事をするたくましい人がいると感心し、日本を見直した。




 話し言葉を文字に置き換える作業は、文章力のない自分にとって至難の業です。番組の雰囲気が伝わらなかったのではないかと思いますが、お二人の共演は次回も続きます。(11月15日24時放送)。今回聴いた方も、聴き逃した方も是非お楽しみに!



高野秀行 氏 プロフィール

高野秀行(たかの・ひでゆき)
1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
主な著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社文庫)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『未来国家ブータン』(集英社)など。
『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。

編集 / 2013.11.13 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑

2013年6月22日 NACK5『おとこラジオ』 出演

カテゴリ: おとこラジオ

セイタロウ&ケイザブロー おとこラジオ
FM NACK5 79.5MHz

吉田 一郎=吉田:
大野 勢太郎=大野:
ケイザブロー=ケイ:

ケイ:今週のおとこラジオは選挙をテーマにお送りしています。ここからはおとこラジオではお馴染みです。世界唯一の飛び地研究家で大宮の自治・独立を掲げ闘い続けておられる吉田一郎さんにお話をうかがって参ります。それではお久しぶりです。ケイザブローですよろしくお願いします。
吉田:よろしくお願いします。
  ─ 中略─
大野:前にこのおとこラジオに出演して頂いたのは、年明けの1月でしたっけね。
吉田:確か1月半ばくらいでしたね。
大野:で、わーっと話をしたとき私が、「だったら吉田さん市長選出ればいいじゃないですか」と言ったもんだから出たって誰かが言ってたんですが、ウソでしょあれは。
吉田:いやホント、だって出馬表明は翌週ですから、22日。翌週ですよ。
大野:じゃ、私が言ったからやったの?
吉田:まぁ、背中を最後にドンと押したってのはあったかもしれないですね、心理的に。
大野:で、仕事失っちゃったわけ?
吉田:あ、いえいえいえ
大野:市議会議員の吉田一郎さんが出たから、そのときは市議会議員辞めなきゃいけないわけじゃない?残念ながら市長選では善戦健闘虚しく敗れたわけじゃない。だから、市議会議員じゃないんでしょ今?
吉田:今、肩書き失業者ですからね。無職ですから。
大野:また無職になったら無職でまた違った自由な空気ってあるんですか?
吉田:そうですね。まぁ、家で何時間寝ててもいいってのはありますけどね。(笑)
大野:そういうことじゃなくて、市議会議員だと色々なところで縛りがあるけれど、一市民になったからもっと自由に様々なことを市政に注文つけられるとか。
吉田:いや、それはねプレッシャーという意味でかえって大きくなりましたね、市長選挙に出て。例えばですね、地元は勿論市会議員として北区選出っていうんで、地元の皆さん、通りがかると「あっ、吉田さん」ってのがありましたけど、この前浦和のお蕎麦屋さんでカツ丼食べてたら、「吉田さん残念だったね、あんた頑張ってるねぇ」なんて言われちゃって、いきなり。だからやっぱりね、市長選挙にでると大宮・北区のみならず与野でも浦和でも岩槻でも。この前岩槻でラーメン食べてたら、餃子付けてくれたりとか、「いゃぁ、あんた応援してたんだよ」とか言ってね。バイパス沿いの某ラーメン屋さんですけど。まぁそういった意味でね、うかつにタバコのポイ捨てとかも出来ないなみたいなね。(笑)
  ─ 中略─
ケイ:ラジオネームすずきみのるさん。47才春日部にお住まい。『選挙で一番の争点は、年金問題です。それから原発問題。自分としては稼働できるところは稼働させて、それで得たお金を放射能問題の研究費に当てて欲しいなと思っています。』
吉田:でも、原発稼働させると、お金得られるんですかね? 単純に思ったんですけど。かえってこういった事故の時、対策費とか、あと廃炉の費用ですね。要するに原子炉だって将来寿命が来るんですから、その時廃炉するって ま、今回はじめて福島の問題でその廃炉っていうのがホントの期限より先にやんなきゃなんないですし、それ莫大な費用がかかるってわかりましたし。
大野:あとは廃炉はしてもそこで燃やしたねゴミが処分できない。これはもう費用以上の問題になってるわけですから。
吉田:だからそういった建設の時の周りにばらまいた補助金も含めて、それから廃炉。そういった処分も含めるとコストって言うのはどうなのかな。ちょっと考え直す必要があるんじゃないかと私は思うんですね。
大野:どうも原発の話になるといつもどこかで、〝ハイロ決着〟みたいなね感じになってくるんですよね。ハイ、次は年金。
吉田:年金問題ですね。やはりこれ、税金を納めた人が馬鹿を見るっていうのは変えなきゃいけない。なんとかしなきゃなんないと思いますね。今ホントそうです。年金よりも生活保護の方が倍くらい貰えちゃう。
大野:おかしな話でしょ。
吉田:全部ね、年金納めないで、パァーっと使っちゃって、年取ってから金ないよったら倍くらい貰えちゃう。これはやっぱり、年金こつこつ納めた人が馬鹿を見る制度になっちゃう。
大野:どっかでこれ破綻しますよ。今の制度だとね。また、なかなか手ェつけらんないのか、いろんな問題が山積みで、結局誰もなんにも出来ないうちにそのままなんですよね。
吉田:そうですね、消えた年金問題とか一時期ちょっとクローズアップされましたけど、結局あれどうなったんでしょう。
  ─ 中略─
大野:さて、習志野のコリドラス。雇用の問題ですね、『景気はアベノミクスの効果で上向くかも知れません。TPPに参加表明し国家間の競争力がアップし失業者の数が少なくなるかも知れません。しかし、私の周りには就職したくても就職できない人が沢山います。大学卒業しても就職するところがない。復職したくても復職先がない。そんな人が沢山おります。国は地域経済雇用対策緊急交付金という名目の1兆5千億円の金を分配するようですが、それよりも中国、東南アジアに盗られてしまった製造業の雇用は果たして戻ってくるか、TPPにより関税がかからずに輸入される農産物、工業製品により我が国の雇用は果たして守られるのでありましょうか。いや、それだけではありません。パート・アルバイト・派遣社員など、非正規労働の問題もあります。こういう人々でさえ安心して働けるような確約がなければ、日本の未来は明るい未来に満ちているとは言えないように自分は思います。』
吉田:そうですね、雇用の問題、大事ですよね。子どもが少ない少子高齢化の問題にしても、雇用の問題って僕は原因だと思っているんですよ。終身雇用・年功序列ってある意味、雇用が安定していたわけですからね。それが一気に崩壊してしまった。そしたらもう20年後給料がどれだけ貰えるかわからないっていうんじゃ、子供だって作れないわけですからね。雇用の問題っていうのは一番しっかりとしていかなければならないと私はやっぱり思います。
大野:だからね、アベノミクスが果たして2年後くらいに、キチンとなってるのかどうかってことでしょ。今はけっこう負担強いてるからね。それでもみんながあんまり言わないってのは、どうにかしてくれるんだろう。安倍さんよと。
吉田:最初株上がってね、円安になって、で、景気がついたみたいな感じになりましたからね。実はちょっとバブルで今またスチャチャカチャって出ちゃってますけどね。
大野:だって、毎日500円前後、上がったり下がったりするっていうのは、ちょっと一般人はついていけないですよ。わかんないですよ政治、そして経済がねぇ。
ハイこの後も吉田一郎さんに後半お話をうかがって参ります。 
  ─ 以下略─

もっと読みたい方はコチラ【PDF】(修正版)

PDFの不具合を修正して、再びアップしました。もともと、番組のエアチェックに失敗しているため、途中で終わっているのは変わりませんが。他にもまだ、『これはおかしい!』ところがありましたら、コメント等で連絡頂ければと思います。
 修正前のファイルをダウンロードされた方には、大変申し訳ありませんでした。

 吉田さんのトークはいつ聞いても笑ってしまいます。〝おとこラジオ〟の番組も例外ではありませんでした。文章ではなかなか解り辛いと思いますが、雰囲気が少しでも伝わればうれしく思います。

編集 / 2013.07.19 / コメント: 2 / トラックバック: 0 / PageTop↑

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