さいたま市議会11月臨時会 施設修繕業務の全庁調査に緊急質問[後編]
カテゴリ: 不正事務処理・官製談合事件
実は、前市議会議員 吉田一郎氏が市議会議長宛に提出した「要望書」が臨時会開会の要因となっていたことが明らかになりました。
要望書には、逮捕された市職員 田崎容疑者が、Facebookに公文書偽造を自ら告白している事から、地方自治法第100条を適用した徹底的な調査を議会に要望しています。
さいたま市議会では、平成24年10月に施設修繕業務及び委託業務の不適正な事務処理等について地方自治法第100条を適用した調査を行っています。
しかし、調査対象が平成23年度に限定された為に、今回逮捕容疑の不正を見逃してしまいました。
(詳しい経緯は拙プログ過去記事をご参照ください)
田崎容疑者は、書類をでっち上げたとFacebookに書き込んだ平成25年3月28日当時、公園管理事務所から道路維持課に異動しています。
その為、吉田氏の要望書では調査範囲の拡大を求めていましたが、結果として議会では100条を適用した調査は行われませんでした。
臨時会に先行して、市では10月下旬から施設修繕業務の全庁調査を行っています。
しかしここでも、調査対象は職員の逮捕容疑に関わる平成21年度と22年度に限定されて、Facebookに記された平成24年度は対象外です。更に、田崎容疑者の異動先である道路維持課には施設修繕業務はありません。
一体いつまで、小出し小出しの限定的な調査をし続けるのでしょう。ある程度、大がかりな調査をすることで誰か困る人でもいるのでしょうか。
このままでは、さいたま市の不正は旧浦和市時代から続く、慢性的・組織的なものであると疑われても仕方がありません。
【関連リンク】
さいたま市官製談合 別の業者から謝礼…収賄容疑で市職員再逮捕
2014年11月18日 埼玉新聞
官製談合事件 さいたま市職員 収賄容疑再逮捕
2014年11月19日 東京新聞
さいたま市職員収賄容疑 市幹部「全く気付かず」
2014年11月19日 読売新聞
官製談合事件 フェイスブックに投稿 容疑のさいたま市職員か
2014年10月16日付 毎日新聞
さいたま市南部建設事務所の架空工事事件と職員逮捕の件
2014年11月23日市民じゃ~なる編集部 staff blog
編集 / 2014.11.27 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
さいたま市議会11月臨時会 施設修繕業務の全庁調査に緊急質問[前編]
カテゴリ: 不正事務処理・官製談合事件
議会の冒頭、清水勇人市長は「市民の信頼を著しく失したことは、責任を痛感している」と陳謝しましたが、市長の責任を問う質問には「市民の信頼回復に全力を尽くすことで責任を果たしたい」と述べるにとどまっています。第三者委員会など外部による検証についても、市側は「必要があれば判断していきたい」など具体的な回答はありませんでした。
本会議では、市職員が官製談合防止法違反の罪などで逮捕・起訴された事件の概要や職員と出入り業者の関係など18項目について、全会派を代表して高橋勝頼市議が市側に質疑を行いましたが、市は内部調査が終了していないとして、答弁は記者会見などで説明された内容にとどまり、臨時会は約1時間で閉会しています。
答弁の中で市側は、管理職約300人を対象に官製談合防止や契約事務に関するコンプライアンス(法令順守)を徹底する研修を実施することを明らかにしました。
市コンプライアンス推進課によると、研修のほか、職場でチェックシートを活用するなどしてコンプライアンス意識を根付かせる取り組みを行っていくといいます。
また、市南部都市・公園管理事務所によると、受注した工事を施工しなかった市内の造園業者(株式会社桜グリーン)に対し、5日付で書面を送付。清水勇人市長名で、平成21年度分の工事費997万5千円と、20年度分987万円の計1984万5千円の返還を請求。
業者側は書面を受け取っていますが、12日までに支払いは確認されていません。今後も支払いがない場合は、弁護士などと相談し、法的措置も視野に入れて手続きを進めるといいます。
市議会では今後、市職員が逮捕・起訴された事件を受けて市が実施している施設修繕業務の全庁調査などについて、「適正な発注制度及び人員配置に関する調査特別委員会」で審議するとしています。
今回の記事を準備している最中(11月18日)に、さいたま市職員が収賄容疑で再逮捕というニュースが飛び込んできました。
逮捕されたのは、官製談合防止法違反の罪などで既に逮捕されている、さいたま市南部建設事務所の道路維持課主任、田崎潤容疑者です。
田崎主任は、さいたま市の南部都市・公園管理事務所に勤務していた平成23年5月ごろ、市が発注した公園の修繕工事を巡って市内の造園業者に、合わせて5000万円に上る10数件の工事を随意契約などで優先的に発注し、その見返りに施工費およそ50万円相当の自宅駐車場の屋根などの工事を無償で受けた収賄の疑いが持たれています。
贈賄側の業者については、3年の時効が成立しています。
【関連リンク】
さいたま市議会インターネット議会中継 平成26年11月臨時会
さいたま市、公園談合で業者に2000万円返還請求
2014年11月13日 産経ニュース
さいたま市官製談合:市職員起訴受け臨時会―市議会
2014年11月13日 毎日新聞
さいたま市長 市議会で陳謝
2014年11月13日 朝日新聞デジタル
官製談合 管理職に法令順守研修
2014年11月13日 読売新聞
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上尾に県内初の通年型国際規格のスケートリンク「埼玉アイスアリーナ」誕生
カテゴリ: Non-category
ウインタースポーツの華と言えば、銀盤を華麗に舞う〝フィギュアスケート〟が筆頭にあげられると思いますが、11月8日に上海で行われたフィギュアのGPシリーズ第3戦・中国杯で、ソチオリンピック金メダリストの羽生結弦選手がフリー演技前の6分間練習中に、中国の選手 閻涵(エンカン)と激突し負傷するというニュースが飛び込んできました。
羽生選手は頭部を負傷し、すぐに立ち上がることも出来ない程の状態でしたが、棄権することもなく試合に臨みました。フリーの演技では幾度も転倒をしながらも見事滑りきり、総合2位という成績を収めました。
演技後、あごを7針、右側頭部を3針縫った羽生選手は9日には精密検査を受けるため、日本に帰国しています。
さて、視点を埼玉県に戻します。
上尾市に県内初となる通年型国際規格のスケートリンクを備えた「埼玉アイスアリーナ」が11月1日にオープンしました。
同アリーナは60メートル×30メートルのメインリンクと46・5メートル×17・35メートルのサブリンクがあり、メインリンクではフィギュアスケート、アイスホッケー、ショートトラックの公式戦が行えます。サブリンクはカーリングシート(3面)としての利用することも出来るそうです。
この施設は、半年前の着工からオープン直前まで、「(仮称)埼玉アイスアリーナ」とチラシなどに表記されていました。これは、ネーミングライツパートナー(施設命名権)を財源とする計画があり、8月に募集も行われていましたが、実際オープンしてみると、〝仮称〟が取れただけの名前となっています。パートナーを名乗り出る企業は現れなかったのでしょうか?









【関連リンク】
埼玉アイスアリーナ 公式ホームページ
上尾のアイスアリーナ、建設へ始動 県内初の通年型国際規格リンク
2014年4月9日 埼玉新聞
コバトンが浅田舞さんと共演 上尾にアイスアリーナ完成
2014年11月2日 産経ニュース
編集 / 2014.11.10 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
埼玉・さいたま 関連 一週間の気になる見出し【2014.10.29-11.5】
カテゴリ: 気になる見出し
2014年11月4日 埼玉新聞
東日本高速会社/関東支社移転/15年1月にさいたま市大宮区へ、BCP対応強化
2014年11月4日 建設工業新聞
深谷市・ふっかちゃん、全国2位 ゆるキャラグランプリ
2014年11月4日 埼玉新聞
包丁で背中刺され男性重傷 出頭の男、殺人未遂容疑で逮捕/大宮署
2014年11月3日 埼玉新聞
コバトンが浅田舞さんと共演 上尾にアイスアリーナ完成
2014年11月2日 産経ニュース
熱狂の後-下- 協賛金は順調 観覧席苦戦
2014年11月1日 読売新聞
和紙、ユネスコ無形文化遺産登録へ 小川町と東秩父村で喜びの声
2014年10月29日 埼玉新聞
さいたま市の九条俳句掲載拒否 東京の句会も撤回要求
2014年10月29日 東京新聞
さいたま市談合 100万円以上の修繕を全庁内部点検へ
2014年10月29日 埼玉新聞
【番外】埼玉県アニメ「浦和の調ちゃん」がさいたま市ニュービジネス大賞を受賞!
2014年11月5日 トーキョーアニメニュース
朝夕の空気が肌寒く感じられる今日のこの頃、今年も残すところ2ヶ月足らずとなりました。
今回は10月11月、月またぎのニュースを紹介します。
編集 / 2014.11.06 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑